クロイワザサの植え付け(2023年度夏季)を行いました。

2023年6月29日、施設運営部職員にて大学敷地内にクロイワザサの植え付けを行いました。
施設運営部長を筆頭に16名の職員が、2時間で大学本部棟近くの法面の3分の1程度を植え付けました。植え付けのための笹の株は、学内で株分けを行い増やしています。

(左側)今回植え付けたもの。

(右側)2022年11月に植え付けのもの。

半年で水やりが不要なくらいしっかり育ちます。

沖縄在来植物クロイワザサを利用したキャンパス整備の実施

琉球大学構内に沖縄の在来種であるクロイワザサを計画的に植え付けることで、外来種対策と緑地管理の作業効率化を実現しようとしています。

現在、本学キャンパスのプロムナードの法面(高低差のある場所の人工的な斜面)に指定外来種のアメリカハマグルマ等が自然繁殖し問題視されています。放置すると生態系のバランスを崩す恐れがあり、一度除去しても、継続した手入れが必要です。

これらに対応しうる沖縄の在来種について、熱帯生物圏研究センターが検討した結果、クロイワザサの植栽が最も繁殖・管理の面から適していることがわかりました。クロイワザサは、一度植え付けてしまえば、雑草の進入を防ぐだけではなく、定期的な水やりが不要で、ある程度の草丈以上は伸びないため、水の節約・緑地管理の労力削減も期待できます。

令和2年度より試行的な植栽を始めており、令和5年度から令和10年度までの6年間で本格実施を行い、キャンパス内にてクロイワザサの繁殖及び植え付けを進めていく予定です。