琉球大学構内に沖縄の在来種であるクロイワザサを計画的に植え付けることで、外来種対策と緑地管理の作業効率化を実現しようとしています。
現在、本学キャンパスのプロムナードの法面(高低差のある場所の人工的な斜面)に指定外来種のアメリカハマグルマ等が自然繁殖し問題視されています。放置すると生態系のバランスを崩す恐れがあり、一度除去しても、継続した手入れが必要です。
これらに対応しうる沖縄の在来種について、熱帯生物圏研究センターが検討した結果、クロイワザサの植栽が最も繁殖・管理の面から適していることがわかりました。クロイワザサは、一度植え付けてしまえば、雑草の進入を防ぐだけではなく、定期的な水やりが不要で、ある程度の草丈以上は伸びないため、水の節約・緑地管理の労力削減も期待できます。
令和2年度より試行的な植栽を始めており、令和5年度から令和10年度までの6年間で本格実施を行い、キャンパス内にてクロイワザサの繁殖及び植え付けを進めていく予定です。