2025年6月28日(土)・29日(日)、私たちエコロジカル・キャンパス学生委員会が主催・運営を務めた「第19回環境マネジメント全国学生大会」を開催しました。
この大会は、全国の大学生が環境活動の実践を共有し、意見交換を通じて相互に学び合う場です。活動の幅を広げ、新たな取り組みのヒントを得ることを目的としています。
今年度は全国から10団体、延べ116名が参加し、「#35から紐解く環境×経済」をテーマに多様な視点から対話を深めました。
1日目は基調講演、各団体の活動発表、グループディスカッション、キャンパスエコツアーを、2日目は吉の浦公園ビーチにてビーチクリーンを実施たしました。
基調講演には、風化したサンゴを使用して焙煎したコーヒーやハイビスカスティーを提供し、売り上げの3.5%をベビーサンゴの移植活動に使用しているユニークなビジネスモデルで注目されている「ソーエイドー35コーヒー」様をお招きし、サンゴ白化に対する企業の取り組みの紹介や、CSV経営や環境と経済の両立をどう実現していくかについての貴重なお話が聞けました。
各団体の活動発表では、それぞれの地域課題に応じた活動を報告し、多岐にわたるテーマが展開され、活発に質疑応答を行いました。「他大学の工夫や取り組みを自分たちの活動にも応用したい」「視野が広がった」といった声が多く寄せられました。
グループディスカッションでは「環境と経済を両立するために新しい活動としてできそうなこと」を挙げてもらい、グループ内で1つに案を絞って実際にどのように実現できるかを考え、全体発表を行ってもらいました。学生ならではの視点で率直な意見が飛び交い交流や学びのきっかけになりました。
今回の大会は、私たち琉球大学エコロジカル・キャンパス学生委員会が初めて主催・運営を務め、企画立案から広報、各団体様との連絡、当日の運営までを一手に担いました。2024年12月から準備期間は約半年に及び、各団体様とのやりとりや基調講演者との調整、会場の確保、プログラム内容の決定など多くの工程を同時に進める必要がありました。
最も苦労したのは、大会のテーマ決定です。環境と経済という軸は早期に決まっていたものの、それをどのような言葉で表現するか悩み時間を要しました。テーマ決定の遅れは、全体のスケジュールが後ろ倒しになる要因となりました。一方で、何より嬉しかったのは、大会終了後に参加者の皆さんから「楽しかった」「参加してよかった」と言っていただけたことです。他団体の活動や価値観に刺激を受けた、自分の団体でもやってみたいと思えるアイデアを得られたという感想を聞き、この大会が次の一歩に繋がる場になったと実感しました。
今回の経験を通して、課題を一つひとつ乗り越える力や、多様な立場の人と協働する力が身につきました。参加者の皆さん、支えてくださった関係者の皆さまに心より感謝申し上げます。これからも、持続可能な社会の実現に向けて、学生の立場から行動し続けていきます。



